安全基準

他のフードとキャットフードは何が違う?キャットフードの定義について

キャットフードは穀類・でんぷん類や肉類・魚介類、乳類・油脂類や野菜類など様々な原料をベースに、猫にとって必要な栄養素を添加したり、または猫にとって有害なものを取り除いたりして猫用に加工した食べ物です。
また店舗外へ持ち出されることを前提に容器に入れたり、包装されたりしています。
猫がおいしく安全に食べられるよう、ペットフード安全法の基準に則り適正な方法で製造・販売されている猫用加工食品が「キャットフード」です。

1.ペットフード安全法の規定をクリアしている

キャットフードは品質や安全性を守るため、製造方法や表示について一定の基準を満たした加工食品です。
具体的にはペットフード安全法の基準をクリアしていること、含まれている成分がペットフード安全法の規格を満たしていることが求められます。
過去、米国で有害物質メラミンが混入していたフードを食べた犬や猫が多数亡くなるという痛ましい事件がありました。
またこの事件のきっかけとなったフードが日本にも輸入販売されていたことから、ペットの安全確保のためペットフード安全法という法律が導入されました。
ペットフード安全法では、キャットフードに有害な物質を含んでいる、もしくはその疑いがある飼料は製造禁止とされています。
また飼料の中に含まれる添加物・農薬・汚染物質は、定める量を下回っていることが求められています。
キャットフードにはプロピレングリコールが使われていないことが求められています。
また病原微生物に汚染されている、もしくはその疑いがある飼料は製造禁止であり、固形フードの場合、加熱・乾燥する時には微生物を十分除去できる方法で行わなくてはなりません。
法律に基づき、猫にとって有害になるものをなるべく少なく、または取り除いて作られているのがキャットフードです。


2.表示がペットフード安全法の基準を満たしている

さらにキャットフードのパッケージに記載されている表示が基準を満たしていることも、ペットフード安全法では求められています 具体的には下記のような表示が義務付けられています。
・販売用ペットフードの名称(犬用もしくは猫用の表示)
・原材料名(原則、添加物を含む全原材料を表示)
・賞味期限
・事業者の氏名または名称、住所
・原産国名(最終加工工程・押し出し成型工程などを完了した国のこと)
製造方法はもちろんですが、これらの表記がきちんと基準に則り表記されていることも、キャットフードとしての重要な条件となっています。
有名メーカーのキャットフードだったら大丈夫だろう!!とメーカー名だけで決めるのではなく、パッケージに記載されている表示をしっかりと読んでから購入しましょう。

またペットフードには犬用やその他動物用のフードもありますが、「キャットフード」と呼ばれるフードには以下のような特徴もあります。


3.猫に必要な栄養素が含まれている

人間や犬はタウリンとビタミンA、脂肪酸のアラキドン酸を体内で作ることができますが、猫は体内でこれらを作り出すのが苦手です。
また猫は肉食動物のため、人間よりもタンパク質の要求量が多く、特にアミノ酸の中ではアルギニンの必要量が多い生き物です。
そのためキャットフードには必須アミノ酸(※1)、必須脂肪酸(※2)、ビタミンやミネラルに加えて、アルギニンやアラキドン酸、タウリンやビタミンAなど猫に必要とされる栄養素が含まれているのが特徴です。
※1 人間に必須のアミノ酸……バリン、ロイシン、イソロイシン、リシン、トレオニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、トリプトファンの9種類。
猫はこれに加えてアルギニンが必須となる。

※2 猫の必須脂肪酸……リノール酸、αリノレン酸、アラキドン酸、EPA、DHA ちなみにアルギニンが不足するとアンモニア血症を引き起こすことがあり、タウリンが不足すると目の障害や心疾患を引き起こすことがあります。


また猫は体内でカロチンからビタミンAを作り出すことができないため、カロチンではなくビタミンAを与える必要があります。
キャットフードにはタウリンやアルギニン、もしくはタウリンが多く含まれている魚介類や動物の内臓・アルギニンが多く含まれている肉類、カロチンではなく動物性食品由来のビタミンAが使われている、と覚えておきましょう。
ちなみにキャットフードで総合栄養食と表記されているものは、猫に必要な栄養素の基準(AAFCO基準)を満たしており、上記猫にとって必要な栄養素が入っているため安心です。


4.猫に必須のビタミンA、B、D、Eが含まれている

ビタミンAの添加が重要なのは前述の通りですが、その他猫に必要なビタミンが過不足なく補えることもキャットフードの特徴です。
例えば猫が体内で作り出すことができるのは、ビタミンCとビタミンKです。
そのためビタミンA、B、D、Eについては過不足なく日々の食事で補ってあげることが重要になり、フードにそれらのビタミンが含まれていることも求められます。
特にビタミンAと同様、ビタミンB1、B2、B6、Dについては体内で作り出すのが難しく、魚中心のフードの食べ過ぎでかかりやすい黄色脂肪症を防ぐにはビタミンEをとることが重要になります。
これらのビタミンもAAFCO基準を採用している猫の総合栄養食には含まれています。

キャットフードは猫のために作られたフードです。
そのためキャットフードを犬に与えるのはもちろん、ドッグフードを猫に与えるとペットにとって必要な栄養が食事から取得られなくなってしまいます。
猫には猫の食べ物、「キャットフード」を与えましょう。
また、キャットフードの保存方法も知っておきましょう。

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